[”釣り”は上手くいかなかったようだ。ディーン率いる先遣隊が本体と合流したら、直ぐに戦闘に入る旨を聞く。そっと掌を、背中に担いでいる大斧へと触れてみやる。視線を上げれば、雄大なサクソー川が、もう目の前だ。] ――――…… … 、 …[兄将の囁き声に見知った名前が上がれば、小さく唇の端を上げて。どこか楽しそうな響きを含ませて、囁き声を返す。どうやら、クリーク砦には大層”大きな魚”が掛かったらしい。]