……はい。 シュテルン・シエル少尉、先行します![正式な礼を向けた後、未だ波間に揺れる愛機へと向かう。風防装備を身に着け、計器の状態と風向きとを確かめた] ……ちょっと角度直して……上手く、捕まえられそう、かな。 よし……それじゃあいきますよ、虹《アルカンシエル》くん……![呼びかけながらの起動はいつもの事。程なく、洋上に響くのは低い機関の起動音。機体はゆっくりと向きを変えつつ、海面を滑り、やがて空へと翔け上がった。*]