背中のやつは初めて人狼と相対した時に後ろから襲われた時のものだ。 で、ついでとばかりに脇腹に食いつかれた。 仲間が気づいてくれなければ、私はその時死んでいただろうな。 こっちの肩のやつは、占い師の力で人狼だと見極て拘束したときにやられた。 油断した一瞬に食いつかれたよ。窮鼠猫を噛むというやつだな。[饒舌に女は語る。これらの傷は未熟だった自分を晒す恥ずべきものだった。叶うなら一生誰にも見せずにすませたかった、のだけれど]