人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


正規軍兵士 ダーフィト

― サクソー川/橋の北西付近 ―

[ 一対一の戦いにおいて、初撃はその後の流れを決める大きな一撃である、と、彼は習い、その通りであるとの経験も得ていた。
だから、教本通りとも言える万全の構えから放った一閃が、狙い通り敵手のバックラーを跳ね上げたのは当然とも言える、が ]

(さすがに...!)

[ 並の兵なら剣の威力に怯み、防御を崩された事に焦って、腰が引けるか、半端な反撃を試みるものだが、エドルファスは、即座に身を捻り、素早く盾を構え直してから、着実にこちらの肩を狙ってくる ]

良い、判断だ、が...!

[ エドルファスの剣先は狙い違わず肩を突くが、同時に半身を開いて、その威力を殺そうとする動きが功を奏して、剣は鎧の表面を軽く窪ませるだけで終わる ]

鎧の弱点は、そこじゃない!修練で習わなかったか?

[ まるで、教え諭すような口調で、声をあげながら、そのまま左腕の盾を大きく振って、踏み込んで来たエドルファスの頭を横殴りにせんとする。
彼がそれを避ければ、続けざま、右手の剣が先のお返しとばかりに、喉元目がけて突き出される事になる// ]

(445) 2016/02/16(Tue) 23:35:45

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