すっかり付き合ってもらっちゃったな。
ヤコブ、体調には注意しろよー。お前は他の人に頼りにされてるんだから。
[すっかりどじっ子ポジションを獲得している己とは違い、ヤコブは貴重な戦力とみなされていることは良く知っている。
宿屋の仕事だけでなく、他の人の手伝いや雪かきもしていることを思い出して、気遣う言葉をかけた。]
うん、分かった。
クララさんに完成した絵を渡したら、すぐ宿屋に行く。
…ば、馬鹿。空からはいきなり埋まるほどの雪は落ちてこないし!平気だっての。
[最後の冗談にも、あからさまに動揺した返事をすると。
家に戻ると言うヤコブに手を振って、画材道具を片付け始めた。]