― 城館・自室 ―[やるべき事が一段落した後は、ふらふらとおぼつかない足取りで、自分に割り当てられた部屋へ向かう。扉を閉め気力の糸が切れてしまえば、倒れ伏すのは硬く冷たい床の上、だが男には起き上がる気力さえも残っていない。石の床に抱かれてから、寝息をたてはじめるまで、それほど長くはかからなかった**]