人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


高殿 幸久 フェリクス

[クラスメイトを呪った因果応報の呪詛返しか、
はたまた、兄妹仲の睦まじさを六条御息所に祟れたか。

風に眩んだ眼を次に開けた折。
視界に収めたのは境界を曖昧にして接着する赤毛であった。

螺旋を描くように複雑に絡まりあい、
手先の器用さでは決して解けぬ歪な縺れ。
糸のように強固に結ばれたそれは、
切断も視野に入れねばならぬ、人智を超えた縁結び。

髪を引かれる感覚に、疑問の色を乗せ首を捻る。
クラスメイトを、勢いに任せたライブ感で呪いもするが、
己は陰陽道やらのオカルトの類に全く明るくない。

そんな時、助言をくれたのは、何処の寺生まれか知らないが、
Tさんと自ら名乗る仏僧だった。>>#1

やはり寺生まれは凄いんだな。と、現実逃避めいて額を押さえ、
兄はお約束の一言を口内で律儀にも唱えたのだった。**]

(444) 2014/10/25(Sat) 04:39:21

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