[これで、良かったのかもしれない。ベリアンは指名手配中で、城から出ればその身を拘束されるだろう。それならば、此処で古の吸血種の番をさせた方が良い――そう判断し、5丁の長銃の中から最新型の銃を箱へと詰めて城を後にした。最後に、ジェフロイが見繕ってくれた銃だ。そして、オズワルドの口腔を撃ち抜けなかった銃だった。些か大荷物ではあったが、レトに何を言われようとも処分する事無く持ち歩いた。鳥《レト》が自分の元から逃げることがあれば いつでも 撃ち抜けるようにと*]