人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


航空兵 コンラート

― 艦内・某所 ―

抱えた機銃の慣れた重み、戦場を駆けた頃にはこの重みこそが頼りで。言ってしまえば、今の閉鎖的空間の中ではむしろ威勢は有り余る程。
本来ならばこんなモノ必要はない…しかし

「分かり易くて、いいだろう?」

こんな自分を、信じかけた、愚かしくも憐れな“彼”を思い浮かべ

「―さぁ。呼んでくれるかい?絶望の淵で、俺の名を。」

クッと喉を鳴らして笑う。その声には一抹の自嘲めいた色を覗かせながら…

(442) 2014/04/24(Thu) 23:26:46

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