人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔王 テオドール

― 夕刻:カレン東平原 ―

[ 戦闘二日目……。
 前日と違うのは、戦場に大量の戦争ゴミが残されていることである。
 その大部分は、矢や壊れた武具や……、
 屍鬼にすらならないほど破壊された遺骸であった。
 魔物が多いが騎士のもある。
 恐らく回収出来るだけはしたのだろうが、見逃しや、移動不可能なものもあったのだろう。

 それでも1日目に死ぬというのはまだ幸福だ。
 戦闘が進めば、そんな余裕もなくなる。遺髪さえ戻って来ないことも「よくあった」 ]

[ ……テオドールは、眉間に皺を刻む。
 これは違う時間の記憶だ。
 ぐ、と首を上げて、平原を挟んだ向こう側、光の結界を背にする騎士団を見る。 ]

(442) 2014/04/01(Tue) 22:32:35

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