……パフェも食べれるんだ。
[どうやら、パフェを諦めるのは予算の都合らしい。
それにはくすりと笑い、旅行で知れた玲緒の一面を愛おしく思う。]
わーぉ、がっつりだね。
[玲緒の選んだメニューにあたしは目を細める。
鶏そばにおばんざい、黒米のご飯(おかわり可)、デザートの八つ橋まで付いている定食は、一緒出来そうにない。]
うーん。
あたしはね、京のとろ湯葉丼にしようかな。
[折角だから生湯葉を食べたいと思ってのセレクトだ。
お吸い物と生八つ橋が付いて1000円。
玲緒が良ければ分け合う心算で。
そうして何もなければそのまま店員さんを呼び止めて、それぞれのオーダーをした。
楽しみだね、なんて言いながら届くのを待つ。**]