[扉の向こうで誰かが来る様子はいまだない。ならば、罠でももう少しはるかと、考えながら、二人を見つめる。あーあ痛そう。なんて思うが、助けるつもりなどさらさらない。昨日のうちに持ち込んだ針金を取り出すと、扉を開ければ引っかかるようにと仕掛けをする]