[血親以外の吸血鬼に、初めて与えられる血>>435それも、酷く濃厚な。その時――自我を、身体を支配する命を、確かに忘れ] ん……ぁ、[甘い餌から引き剥がされれば、ぐずるように物欲しげな喉声が、小さく零れる] ……、……ッ、![そして初めて、身体は何が起きたかを理解する。血色の蛇が肘まで巻きつき、ぎしりと固められた両腕]