……いえ、そうならぬように先ずは気を配らねばならないですね。他国が攻め入ってきた時に自国が割れていれば、それこそ相手の思う壺というもの。[ゆるりと首を振って、女は苦笑を浮かべる。無意識に騎士団の視点で物を見た事を口にしている事には気付かない。]ありがとうございます。お引き止めしてしまって申し訳ありませんでした。稽古はまた別の日に、また。[言い終えてから頭を下げると、稽古の予定があるという講師を見送る事にした。*]