[此方がまだ呆然としているうちに、その手はわしゃわしゃと子犬を撫でるような動きになった。] え、と、 ああ、 わらってくれるなら……>>389[ぼんやりとそんなことを言いながら、ひらり振られる片手に手を振り返すことも出来ずに、通り過ぎる彼女の背を、ただ、見送った。]