お前……ほんっと、しつけぇ![何がしつこいと言われれば、何で決着つかないんだとか、力加減の具合だとか、お互い様としか言いようの無い悪態が落ちた。引き剥がされても、叫んだら腹が痛かった。向こうも当たり前のように同じ事を思っていただろうし、叫んだかもしれない。笑い声があがったが、それはおそらく自分以外の誰かのものだ。結局憮然とした面持ちで、腹を押さえながら寮へと戻った。レトは呆れていたのだったかと、そんな事を思い出しながら。]