人狼物語−薔薇の下国

65 ルー・ガルー OROCHI


護衛長 タイガ

―嵐の砂浜―

[温かい湯気の次は、冷たく激しい嵐だった。
銀鎧に雨粒がぶつかっては滑り落ちる。
たたた、と金属が飛沫をあげる音が高低を奏でた。

此処に来たのは、何処か、懐かしい匂いを感じたからだ。
理由は分からない。だから、探しにきた]

………、ちっ。

[琥珀に迷い込んだ雨を拭い、眼差しを細める。

右前方に岩場がある。雨避けにはもってこいだ。
だから、人が居るならばおそらく――…]

(439) 2013/09/23(Mon) 20:24:04

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