(提督…あなたなら)
[ どうするか、と、直接尋ねる手段ならあった。だが、男は敢えてそれをせず、独断で答えを口にする ]
これから我々が出撃するのは戦場です。先程、整備船は必ず護り切るとお約束しましたが、それでも…全くの無傷で戻れるという保証はありません。
あなたが見るのは、帝国の船だけではない、戦いと沈みゆく船を見る事にもなる。
[ そして波間に喪われる数多の命も、とは、男は口にしなかった ]
それに、耐えられますか?
[ これまで、この優しい青年には一度も見せた事の無い、まっすぐに貫くような厳しい視線を、男は正面から