ーメイン・サロン 隔壁降下後ー
[ふぅ…と一息。
全てのドロイドが完全に動きを止めたおかげか、頭に響いていた不快音が、緩やかに治まっていった。
名残でまだ頭が重たい感じがするが、音が、人の声が聞こえ、心底安堵した。
(いつも、このまま聞こえなくなるのではないかという恐怖があるから。)
どうやら無事に隔壁が降りたようだ。
周りを見渡すと、ぴょんぴょんと元気に跳ねて、身体いっぱいに嬉しさを表現しているエレ。>>344
そばにいる女性は…挨拶をしたことはあるが、クルーだと言うことしか知らない。
エレと仲がいいのか…とぼんやりそんなことを思う。]
よかった……無事で。
[彼女の料理、また食べたいからな…と、料理の味をゴクリと唾を飲み込んだ。
ついでに見た目も蘇ってしまったが。]