[自身は力の矛先を決めるだけ。白銀の切っ先が夜に掲げられ、神子等の力が降りる。]―――― キィィィィィン ――――[その瞬間、野茨に囲まれた盤上に細く、重い振動が駆け抜けた。高位のものであれば、あるほどに神経を爪弾く神の音色。後退の道を立ち、逃亡を許さず、剣先は真っ直ぐに夜城へ。]