さて、
外と国交途絶しているナミュールに外交官特権があるとも思えないんで、脱出を急ごう。
おれたちは正規軍と学生たちのどちらかに加担して武器を振るったわけではない。
表向きは、歓迎会中に起きた騒乱に巻き込まれたということにしておくのが無難だろうな。
──庇護を頼む。
[件の男の私兵に頷きかけ、街の外へと向かう。
下手に変装しても目立つので礼装の上にマントを羽織る程度の身軽さだ。
途中、ソマリの放った小隊>>417に目をつけられたとしても、こちらから交戦を挑むことはせず、振切れるならそれでよしとした。]