何も視えない銀嵐の奥から……ふわ、て。 夢か幻みたいにその聖霊様は現れて。 雪の冷たさで、くらくらと朦朧してて。 目も霞んできて、何も視えない俺を。 雪崩が本当にすぐ近くにまで来るまでずっと―― 聖霊様が、優しく抱き締めてくれてた気がするんだ。