― サクソー川/橋の北側 ―[配置へと戻るダーフィトを見送った後、自然、手が伸びたのは腰の太刀] ……あのおっさんは、こっちに来る、かね。[零れ落ちたのは、こんな呟き。戦場で出会った副将を名乗る男──強大と思えた壁。刃合わせたのはただの一合のみ。だが、その一合に、そしてその後に繰り出された一撃に込められていた覇気と信念は未だ焼き付いている]