人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

― シュビト中央広場 ―

……プルウィア、離れるな!

[弓弦の音にそれた意識を目の前に引き戻し、肩に捕まる真白に短く告げる。
手にしているのは、突きに特化した形の短剣。
両の手に一本ずつそれを携えた姿は、装いも相まって他者の目を引くか]

 …………。

[呼吸を整える。
周囲の音は、少しだけ、遠い。
こんな形でこんな場所に立つなんて、初めてここに来た時には思いもしなかったな……なんて感傷めいた想いは、周囲の熱気と喧騒に飲まれて消える]

 ここで、止まったら。
 先なんて、見れるはずない……。

[そう、決意を固めるのと、新たな号>>429が響くはほぼ同時。
それに弾かれるように走り出した]

(437) 2015/03/08(Sun) 23:22:39

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