― 前庭海域中央/第三隊 巡洋艦ヘイゼル ―[それは戦場にこれ以上進むなという無意識の警告でもあり、あいたいという言葉にできない願いでもあった。ガアアアンという耳を打つ金属音に、めりめりと剥がれるような音が重なった後、爆発音が続く。とうとうボイラーが悲鳴を上げ黒煙をまきちらしていた。]…。[中に戻れという部下を振り切り、甲板の船首近くに居た身体は奥へと飛ばされ。激しく壁に背を撃ちつけながらも、まだ息はあった。]う……。