[少女はミルクがたっぷりはいったカップをひとつ持って椅子に座る。
ひとくち、口に運ぶ。
すると途端にミルクのぬくもりががじわっと体中に広がった気がした。]
リズね、久しぶりにレジーナのおりょうり食べたいなあ。
[灰色の空を見て、天候が荒れる様なら宿屋に行かなければならないと考えて、
宿屋に泊まったらレジーナの料理が食べれるという安直な子供の発想からそう言った。
そして言ってから、しまったと言わんばかりに慌ててこう付け加える。]
あっ、あのね、リデルの料理が食べたくない訳じゃないんだよ。
リデルの料理もね、やせいにあふれててね、うんと、その、好き、だよ?