[3年前の春、彼に会う為に、トライブクラフト伯爵邸を訪問していた。その日、彼は嬉しそうにしていた。彼の自慢の息子が、士官学校を卒業して公国に帰ってきたのだと。暫しの歓談の後、トライブクラフト伯爵は息子を紹介したいと席をたち、再び戻って来た彼が連れていたのは、生徒会室で良く見かけた――]ステファン!ステファンじゃないか。そうか。お前はこっち側だったのか。……また、逢えたな。[半分の確率を潜り抜け、再会したステファンに手を差し出した]