……先陣はラウエンブルク隊、ラムスドルフ隊。 先駆けとして、まずは当地の確保。 そして橋の確保をして、敵及び周辺の警戒にあたれ。[ドーベルニュ隊には、他に考えていることがある。また、ブラオクヴェレ大尉のことも、あえて口には出さなかった。] 先の話で、警戒すべき点はわかっただろう。[そう、ジェフロイに声をかける。] また、その建物はごく普通の校舎跡だ。 砦とは違い、火を放たれると弱い。[今の自分なら、迷わず思い出ごと燃やし尽くしたのだろうな、などとぼんやり考えながら。]