― カレン東の平原・左翼前線 ―
[物思いに捉われるのは数瞬。
意識はすぐに、現実へ]
敵左翼はぶち抜き難い上に動じねぇ。
そっちは、後ろと連携しての牽制に止めろ!
[敵左翼に配されているのはストーンゴーレム。
強度や、恐れを知らぬ、という点で厄介な相手。
今回の作戦の趣旨を思えば、多くを割くべきではない、との割り切りは早かった]
本命は、敵右翼!
食い破るぞ!
[そう宣した理由は、配されているのが人狼部隊だったから、というのもあるが。
何かしら、ただならぬ気>>417を感じたから──というのは、否めない]