― 回想・3年前 ―[リエヴルが帝国公爵家を継いで、親公国の帝国皇帝が崩御して政情が不安になっても、それは変わらなかった。士官学校を卒業する直前、親友《ディーク》に語った言葉。いつか再び想う人と再び巡り合える為に、帝国との共存をまだ遺恨を残す人々に訴えて、積極的に和平推進派とされる人物と厚誼を交わした。そのなかに、外務大臣トライブクラフト伯爵もいた]