人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国扶翼官 ルートヴィヒ

― シコン港・桟橋 ―

[ぼんやりと釣り糸を垂れながら、頭の中を巡るのは過去のことやこの先のこと。
波間に揺らぐ光に女領主の淡い金髪をふと思い出す。

昼間、帝都に匿う用意があると告げた時>>189、彼女は穏やかにだが明白に断ったのだ。
船を動かすだけなら慣れた船長と船員がいればいい。
反論の言葉は呑みこんだ。

あなたがそれを選択するのならば、私から言うことはありません。
そう告げて、その話題はそれきりにしたのだ。
彼女の意思は、自分の言葉程度では覆らない。
容易に感情を覗かせない目を見て、そう思ったゆえに。]

(433) 2015/11/04(Wed) 22:11:37

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