あーもう![瞳を閉ざすと左手で口許を覆い、何かを呟いて己を落ちつかせるように]中佐殿、小型艇の操縦はご自身で可能で?不可能ならば僕が担いますが、もし可能だというのならこの先はお任せしたい。一度戻って状況の把握と情報の取捨選択に努めておこうかと思い立ちまして。[そうは言うが、瞳には怒りと苛立ちの色がはっきりと映っていた。 戦乙女《ヴァルキュリア》に危害を加えた奴を見つけ出せば殺しかねないくらいの激情である。]