[欲しいものはあるか、と問われ、考え込むようにゲルトの目を見つめた。それから、少しだけ辺りを気にするように視線を泳がせて。ゲルトの柔らかい唇にキスをした。甘い味がして、くらくらした。]………っ![はっと我に返った時にはすでに手遅れ。湯気が出る程、頬を紅潮させ、荷物を全部床に放ったまま、二階の部屋へ駆け込んで行った。]