― 黄砂の村 ―
[物見をする必要も無く、地上に降りて寄り道を済ませればあちこちで迎撃準備に取り掛かる面々を見回す。武器を磨くもの、傷の手当をするもの、兵を召還するもの、道具を用意するもの、誰もが強敵を前に怯んだり、臆したりする様子は見られない]
(あー、なんつーか、あれだ)
[弛緩している訳ではない。気を抜けば手痛い目に遭うことは必須だろう。それでも尚思うのは]
(負ける気しねぇなあ…)
[斜に構える癖のある自分だからそう思うのか、高揚に充てられているのか。その中でもまるでピクニックかハイキングにでも向かうかのような浮き浮きしたやりとりをする一行>>365を見かけると、そちらへと歩いていった]