[なんでもなさそうな、普通の反応に、口元が緩む。本当に、普通の反応。どうということもない会話を交わす――ちょっと待ってくれ、頼むから。――いったい、自分は誰と話してる?のっけから、内心で疑問が渦を巻いていた。だって、そう。そもそもあの人は、自分のことを、りっちゃん大尉、なんて呼ばない。それに、部屋に入るなんていったら、からかうダシにするに決まっているのだが]