[>>404数歩揺れた視界と足元に危うく転びかけたが、 なんとか寝台を軋ませて座り込む。 横倒れにならずに済んだのは、彼が支えてくれたお陰か。] そうか…、うん。 立派になったなあ。[支えてくれたその腕を見て、もう子供では無いのだと実感し そうして、片手が引いた包帯の下>>410。 伏せられた左目は瞼が降りていて。 ぴくりとも持ち上がらない瞳に、眉を寄せた。 傷跡はやはり――] これも、獣に。[裂かれた痕の酷さに只、悲しそうに瞳を揺らす。]