― 回想:個室 ―[『また私の勝ちね♪』ダイスを握りながら、ころころと笑う妻の笑顔を思い出していた。夜寝る前によく二人で遊んだグリード。生活は楽ではなく、苦労もあったが、二人でいれば幸せだった。――今も、彼女のことを思い出すと胸が締め付けられる。『悲しめばいいと思うぜ』>>355花束と共にかけてくれた言葉を忘れたことはない。その後に続いた呟くような声も>>356いつも明るい彼の違う一面を見た気がした。]