人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔女 ガートルード

[…―――どんな刺激も繰り返せば新鮮味を失うように、
永く生きると…どうしても感覚は磨耗し、すべてにおいて鈍感になる。

一時期は、其れでもいいと思っていた。
終わりにしたければ、魔術を止めるか使い切ればいい。
それをしない――出来ないのは、託されたものがあるからだ。

年を重ねて触媒を積み上げ、また磨り減らす。
老婆になり少女になり、若返りと加齢を繰り返す。


生まれ成長し歳をとって老いて死ぬ。
そんな正しい人間の輪から外れた存在。
世界の端に手を掛け堕ちかけるも離さぬ、


      ――――…未練がましい生き物だ]

(427) 2014/03/30(Sun) 13:33:21

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