人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


吸血鬼 シメオン

[それが起きたのは、結界が展開される前か。]

――っ。

[じり、と見えぬ左目の奥に焼けつくような痛みを感じて、男は顔を顰める。
それは同じものを身に宿す者の気配を感知したもの。
――男が吸血鬼にへと変貌する前に体内に埋め込まれ、失明のきっかけとなった魔物の因子だ。]

…くそ、

[痛みはすぐに引いた。
もう用を為さぬ左目が存在を主張するようなそれに忌々しげに悪態をつく姿は、後から来たジークムントには知られていない男の素顔。]

(427) 2014/02/18(Tue) 22:30:59

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