[ やがて発動した猛吹雪の中、コンスタンツェから飛んだ注意喚起には、さもありなんと頷いた。おおよそ予想通りだ。 ]
「了解、気をつける。ありがとう。」
[ 返信してから、飛竜に合図を送る。 ]
行くぞ、メイス!
[ 吹き抜けの上に覗く天空から、まっすぐ降るような急降下。 ]
「ルオォオーン!!」
[ 一声鳴いて、ブレスを吐いたワイバーンの方へと竜の頭がぐるんと振り向く。カッと開いた顎から反撃のブレスが吐き出される前に、飛竜は急上昇、更に再びの急降下を敢行する。
慣れぬ騎手なら、三回は振り落とされようかという激しい動きだが、チャージの体勢のままの竜騎士は微動だにしない。 ]