[口数が多くなった修道女故に、此方もつい、言わんでもいいことを言ってしまった祖父の噺はすれど、親の噺など今迄、彼女の前ではほとんどしなかったというのにそれを誤魔化すべく、1口食べるかとパンを千切って渡そうとしたが反応はいかにとはいえ、彼女は白パンを残しそれは明日にでもヨアヒムの香草バターを買ってペチカで焼いたものにでもするか、と提案することになったのだろうそんな折に、スープで温まったはずの頬にひやりとした空気が触れる]