―黒い霧の中― 『お別れは済んだかな?』[くつくつと嗤い声が響き渡る。霧の一部が...の姿を形どった――] 『嗚呼、悲しい別れだ』 『二人が一緒に居なくなれたら……』 『それは素敵なことだね』 『でも――』[にたり――笑みを浮かべる] 『それは、叶わないなぁ』