―ある日 森の怪物退治A―
これより怪物を見かけたならすぐに報告せよ!
生け捕りにして我が騎士団の存在を国中に知らしめる!
[本隊精鋭となる100人が森に入り、森の中でさらに5隊へと分けられ怪物の捜索が始まった。
怪物に対する恐れも懸念もない、武人としての自負と騎士団に対する過信がアイリの中にはあった。
何が現れようと怪物など我らの敵では無い
そんな思いがアイリにはあった。
程無くしてその怪物の正体を自身が見ることとなる。
実際にいた怪物は報告よりさらに大きく、見たことないほど巨大で凶暴な動物であった。]
・・・こ、これは・・・・・・
[知見のあるものならばそれが象であることは気づけたかもしれない。しかしアイリはその存在を始めてみる。
目の前の怪物は大勢の侵入者を前に興奮し、馬はその巨体の圧倒的な迫力を前に怖気づき、隊は乱れる。
分けに分けた20人までなっている騎士団目掛けて象は突進してくる。乱れた馬に振り落とされる団員達、隊は混乱に陥った。*]