[村のことや、独り立ちのきっかけを聞いてもそっけない態度をとりながらも、捨てられた話を聞いたときに、初めて彼に興味を示す様子をみせた]君は……、いや、なんでもない。[ただ、その後に続く言葉はその日はそれ以上なかった。彼の始末書のことを知ったのはちょうどそのときくらいだろうか]