[再び間合いを広げると、語りかける。] 参ったっすね、あんた強いっす。 ねえ、自分は別にあんたを殺さなくてもいいっすよ。 ねえ、落ち着きやしょうよ。[相手が引く可能性だなんて、1ミリも期待はしていない。耳は、せわしなく何かを探るようにぴこりと動かす。*]