― サクソー川/橋の北側 ―
気の強さと、心の強さってのはちょっとばかり違っててだな…まあいいか。
[ オクタヴィアスの優しさの内にあるしなやかな強靭さは、彼も承知している。
だから口にした気の強さは、周囲に見せつける勢いとしてのものだったが、まあ、性格の違いというのはどうしようもないだろうし、と、そこで終わっておく。
オクタヴィアスも負けない、と、我が事のように主張するクレステッドの熱が、微笑ましくもあった>>402 ]
やっぱりな...
[ 続いて齎された砦の守護者の情報には、幾分複雑な表情が浮かんだ。
まだ会えぬのかという敵を慕うに近い想いと、厄介な壁に道を阻まれたオクタヴィアスの無事を願う気持ちと、それが等分に彼の中に在る ]