―回想・領主―
[他所から来るのは自分だけと言われ>>417]
仮にも、後任の領主を決めるんでしょ?
他所から来る人が多くても、困るでしょうに。
[そもそも自分に招待状を送ってきたこと自体が驚きだが、それは言葉にせず呑み込む。
愛を囁くなら黒髪の中年にしろ、と言われれば]
あの手合を誘惑するなら、言葉より先にキスが効くんじゃない?
まぁ、ベッドに行ったらいきなり野獣になるタイプよりは、好感が持てそうな気はするけどね。
[ふふっ、と笑みを浮かべる]
ああ、そりゃ心は微塵も込めてないから当然ね。
例の契約にサインしてくれたら、全身全霊心から愛してあげるんだけどねぇ。ふふっ。
[冗談めかしながらも、最後の一言だけは本気で言った。
その利権を得られるなら、愛などグロス単位で配り歩いても別に惜しくはないだろう]