[さて、異常といっても、どうしたものか。たとえば、工作員に捕まって、脅されて喋っているだとか。副長の意図は、多分そういうことを気にしろということなのだろうが。しかし、それをどうやって探ったものか。まあ、あの人は頭が回るから、向こうが勝手に紛れさせてくるだろう]――ああ、クレマンソー大尉です。どうも、こちらは専門外のことばかりで困りますよ。お預かりしてるものを使うことになるかもしれませんが、そのときは勘弁してください。[とりあえず、話し始める]