[ やがて、ベネディクトとハーランは去っていくが>>375>>387。
一瞬追おうとサロンを出たものの、途中で足を止める。
あの二人を再び止められる気がしなかったから。
随分と大勢いたようなサロン近辺も、すっかり静寂の地。
先程までのハーランとドロシーの様子には
「若いな……」と声には出さず年寄りじみた感想を抱く。
とりあえずサロン内部へと再び戻り、未だ残っている
ドロシーの様子を見に行くと。
へたり込み倒れていた姿が──見えた>>391]
おいっ大丈夫か! しっかりしろ!
[ 身体を起こし、再びストレッチャーの上へと横たわらせる。
体調が落ち着いたら、再度話を聞きたいものだが。
──恐らく最初とは違う感情を抱き、聞くことが出来るだろう。
勿論、何か聞かれれば答えよう。]**