― 水上機母艦クラーニヒ ― ……戦艦と相対する前衛の援護をしつつ、敵空戦戦力を牽制、と。 基本はそれでいいんですね?[飛んできた指令を確かめるように繰り返す。妙に愉し気に見える表情に、整備兵が物凄く物言いたげな視線を向けてきた] ……任せてもらいましょうか。 俺、そーゆーの得意ですから。[に、と笑って返した言葉に、向けられたのはうわー、とでも言いたげな視線だったが、それ以上は何も言う事なく。海面に下ろされた愛機の操縦席で、呼吸を整える]